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職場の転倒・腰の負担・膝の不安を体の使い方から考える

  • 執筆者の写真: 央佑 鈴木
    央佑 鈴木
  • 6月10日
  • 読了時間: 7分

はじめに


厚生労働省によると6月は、全国安全週間の準備期間らしいです。

全国安全週間は、職場での事故やけがを防ぐために、安全意識を高める取り組みが行われる期間です。

安全というと、建設現場や工場の大きな事故をイメージする方も多いかもしれません。

しかし、日常の仕事の中で起こりやすい転倒や、腰・膝への負担も見逃せないテーマです。

介護、配送、飲食、清掃、販売、工場、デスクワーク。

仕事の内容は違っても、毎日の動き方や姿勢のクセによって、体の同じ場所に負担が集まりやすくなることがあります。

今回は、職場の安全を見直す時期に合わせて、転倒、腰の負担、膝の不安を体の使い方から考えてみます。


職場の転倒は身近な問題


転倒というと、高齢者だけの問題と思われがちです。

しかし、職場での転倒は幅広い年代で起こります。

床が濡れている。段差に気づきにくい。荷物で足元が見えにくい。急いで移動している。靴が合っていない。疲れて足が上がりにくい。雨の日で滑りやすい。

このような条件が重なると、転倒のリスクは高まりやすくなります。

特に、疲れている時や忙しい時ほど、歩幅が小さくなったり、足首や股関節の動きが少なくなったりします。

すると、少しの段差や床の変化でもつまずきやすくなることがあります。


腰への負担は「持ち上げる時」だけではない


腰への負担というと、重い物を持ち上げた瞬間を思い浮かべる方が多いと思います。

もちろん、荷物を持ち上げる動作は注意が必要です。

ただ、腰への負担はそれだけではありません。

・中腰で作業する・前かがみの姿勢が続く・片側だけで荷物を持つ・体をひねりながら物を取る・長時間座り続ける・長時間立ち続ける・休憩が少ない・疲れて姿勢が崩れる

このような動きや姿勢の積み重ねも、腰に負担をかける要因になります。

特に介護や清掃、飲食、配送、販売などでは、同じ動きのくり返しや、中腰姿勢が多くなりやすいです。

デスクワークでも、座りっぱなしで腰や股関節まわりが固まり、立ち上がる時に腰の重さを感じることがあります。


膝の不安は足元と股関節も関係する


職場で立ち仕事が多い方や、階段の上り下りが多い方は、膝への負担も気になりやすいです。

膝だけを見ると、膝の問題に感じるかもしれません。

しかし実際には、足首、股関節、体幹、靴、床環境なども関係します。

たとえば、

・足首が硬く、しゃがみにくい・股関節がうまく使えず、膝だけで動いている・片足に体重をかけるクセがある・膝が内側に入りやすい・靴底がすり減っている・疲れると膝が伸びきった立ち方になる

このような状態では、膝に負担が集まりやすくなることがあります。

膝が気になる時ほど、膝だけでなく、足元や股関節の使い方も確認することが大切です。


仕事中に確認したい体の使い方

職場での負担を見直す時は、特別な運動をする前に、まず日常動作を確認してみましょう。


1. 立ち上がる時

椅子から立ち上がる時、膝だけで頑張っていませんか?

浅く座り、足裏を床につけ、少し前傾してから立ち上がると、股関節を使いやすくなります。

膝に手をついて無理に押し上げるより、足裏と股関節を使う意識を持つことが大切です。


2. 荷物を持つ時

腰だけを丸めて荷物を持ち上げると、腰に負担が集まりやすくなります。

できる範囲で荷物に近づき、膝と股関節を使い、体の近くで持つように意識しましょう。

重い荷物や無理な姿勢が必要な場合は、一人で抱え込まず、環境や作業方法の見直しも大切です。


3. 歩く時

つまずきやすい方は、足首や股関節の動きが少なくなっていることがあります。

大股で歩く必要はありません。

足裏全体で床を感じること、つま先が引っかからないこと、急ぎすぎないことを意識してみてください。

雨の日や床が濡れている場所では、さらに注意が必要です。


4. 立ちっぱなしの時

長時間立っていると、片足に体重をかけるクセが出やすくなります。

同じ姿勢を続けるより、左右の体重を時々入れ替える、足首を軽く動かす、ふくらはぎを使うなど、小さく動かすことが大切です。


5. 座りっぱなしの時

デスクワークでは、座っている時間が長くなりやすいです。

腰や股関節まわりが固まる前に、1時間に一度でも立つ、背中を伸ばす、足首を回すなどの小さな動きを入れてみてください。


自宅や職場でできる簡単セルフケア


痛みが強い場合や、しびれ、麻痺、強い腫れなどがある場合は、無理にセルフケアを続けず、医療機関で確認してください。

痛みのない範囲で行うなら、次のような動きがおすすめです。

足首回し

椅子に座って、片足ずつ足首をゆっくり回します。

大きく動かすより、なめらかに動く範囲を確認します。

足首の動きは、歩行や階段、しゃがむ動作にも関係します。


ふくらはぎの上げ下げ

立った状態で、かかとをゆっくり上げて、ゆっくり下ろします。

壁や椅子に手を添えて、転倒しないように行ってください。

ふくらはぎを使うことで、足元の安定感を確認しやすくなります。


股関節を使う立ち上がり

椅子に浅く座り、足裏を床につけます。

背中を丸めすぎず、少し前に体を倒してから立ち上がります。

膝だけでなく、股関節を使って立つ感覚を確認します。


背中の丸め伸ばし

椅子に座ったまま、背中を軽く丸めます。

次に、胸を少し開くように背中を伸ばします。

呼吸を止めず、気持ちよく動く範囲で行いましょう。


注意したいサイン


次のような場合は、無理に様子を見続けず、医療機関への相談を検討してください。

・転倒後に強い痛みがある・腫れや内出血が強い・足をつくと強く痛む・手足のしびれや麻痺がある・力が入りにくい・腰や膝の痛みが急に強くなった・発熱や体調不良を伴う・痛みが長く続いている・歩行に明らかな支障がある

転倒や腰・膝の不調には、骨折、靭帯損傷、神経症状、内科的な問題が関係する場合もあります。

いつもと違う症状がある時は、早めの確認が大切です。


当院で見ていること


オースマイルコンディショニングでは、労働災害そのものを診断したり、医療的な治療を行う場所ではありません。

ただ、職場での姿勢や動き方、腰・膝・肩などに負担が集まりやすい体の使い方を確認することはできます。

たとえば、

・立ち上がる時に膝だけで頑張っていないか・歩く時に足首や股関節が使えているか・片足に体重をかけるクセがないか・中腰姿勢で腰に負担が集まっていないか・肩や首に力が入りっぱなしになっていないか・仕事中の動作に偏りがないか・疲れた時にどんな姿勢になりやすいか

このような点を確認していきます。

体の負担は、仕事の内容だけでなく、日常の動き方のクセとも関係します。

職場の安全を考える時は、床や靴、作業環境だけでなく、自分の体の使い方も一緒に見直してみましょう。


まとめ


6月は全国安全週間の準備期間です。

職場の安全というと、大きな事故を防ぐことに目が向きがちですが、転倒や腰・膝への負担も身近なテーマです。

転倒しやすい。腰に負担がかかりやすい。膝に不安がある。立ち仕事で足が重い。座りっぱなしで腰が固まる。

こうした状態は、年齢だけではなく、足首、股関節、姿勢、靴、床環境、仕事中の動き方などが関係していることがあります。

松戸駅近くで、仕事中の体の使い方、腰や膝への負担、姿勢が気になる方は、オースマイルコンディショニングまでご相談ください。

今の体の状態を一緒に確認しながら、日常生活や仕事中にできる見直しを考えていきます。



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参考資料

・厚生労働省「令和8年度 全国安全週間」

・厚生労働省「令和7年 労働災害発生状況」

・厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」

・厚生労働省「高年齢労働者の安全衛生対策について」

・厚生労働省「あはき・柔整広告ガイドライン」

 
 
 

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