職場の熱中症対策義務化から考える、暑い時期の体の負担とコンディショニング
- 央佑 鈴木
- 6月7日
- 読了時間: 6分
はじめに
暑い時期になると、熱中症対策の重要性が高まります。
特に近年は、職場における熱中症対策も社会的なテーマになっています。
屋外作業だけでなく、介護、配送、飲食、工場、清掃、立ち仕事、デスクワークなど、暑さや湿度の影響を受ける場面は多くあります。
熱中症対策というと、水分補給や室温管理を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それはとても大切です。
ただ、整体の現場で体を見ていると、暑い時期は体の使い方や姿勢にも変化が出やすいと感じます。
今回は、職場の熱中症対策が注目される今、暑い時期に起こりやすい体の負担についてまとめます。
職場の熱中症対策が注目されている
厚生労働省は、職場における熱中症対策の強化について案内しています。
仕事中の熱中症は、重症化すると命に関わることもあります。
そのため、職場では暑さ指数の確認、体調不良者への対応、作業環境の見直し、水分・塩分補給、休憩の確保などが重要になります。
これは建設現場や屋外作業だけの話ではありません。
室内でも、湿度が高い場所、風通しが悪い場所、長時間の立ち仕事、体を使う仕事では注意が必要です。
暑さは「体力」だけでなく「動き方」にも影響する
暑い日は、体が疲れやすくなります。
すると、無意識に姿勢や動き方が変わることがあります。
たとえば、
・背中が丸くなる・頭が前に出る・肩がすくむ・呼吸が浅くなる・歩幅が小さくなる・膝や腰に頼った動きになる・足首や股関節の動きが少なくなる
このような変化です。
暑さで疲れている時ほど、体は省エネで動こうとします。
その結果、同じ場所に負担が集まりやすくなることがあります。
腰が重い。肩が張る。膝に違和感がある。足がだるい。首がこりやすい。
こうした不調は、暑さそのものだけでなく、暑さによって崩れた体の使い方が関係していることもあります。
介護・立ち仕事・デスクワークで起こりやすい負担
介護の仕事
介護の仕事では、前かがみ、中腰、支える動作、移乗介助などが多くなります。
暑い時期は、疲労や汗による不快感も加わり、体に余裕がなくなりやすいです。
その状態で無理な姿勢を続けると、腰や膝、肩に負担が集まりやすくなります。
立ち仕事
飲食店、販売、工場、清掃などの立ち仕事では、長時間同じ姿勢が続きやすくなります。
暑さで疲れてくると、片足に体重をかける、膝を反らせて立つ、腰を反らせるなど、楽に感じる姿勢を取りやすくなります。
ただ、その姿勢が続くと、腰、膝、足首に負担が偏ることがあります。
デスクワーク
デスクワークでも暑さの影響はあります。
冷房の効いた室内では、体が冷えやすく、首や肩がこわばりやすく感じる方もいます。
また、暑さで睡眠の質が落ちると、日中に疲れが残り、姿勢が崩れやすくなることがあります。
画面を見る時間が長い方は、首・肩・背中の負担にも注意が必要です。
水分不足と筋肉のこわばり
暑い時期は汗をかきやすくなります。
水分が不足すると、体調を崩しやすくなるだけでなく、筋肉のこわばりや疲労感を感じやすくなることがあります。
ただし、ここで注意したいのは、何でもかんでもスポーツドリンクを飲めばよいわけではないということです。
通常の水分補給は水や麦茶などでもよく、汗を多くかいた時や発汗が強い時には、状況に応じて塩分やミネラルを考える必要があります。
高血圧、腎臓病、心臓病などで塩分制限がある方は、自己判断で塩分を増やさず、医師の指示を優先してください。
自宅や職場でできる体の見直し
暑い時期の体の負担を減らすためには、特別なことをするより、日常の中で小さく見直すことが大切です。
1. こまめに水分をとる
のどが渇いてからではなく、こまめに水分をとることが大切です。
特に、朝起きた時、外出前、入浴前後、寝る前などは意識しておきたいタイミングです。
2. 休憩を「体のリセット時間」にする
休憩中にスマホを見るだけで終わってしまうと、首や肩の緊張が抜けにくいことがあります。
1分だけでも、
・肩をすくめて脱力する・背中を丸める、伸ばす・足首を回す・深呼吸をする
このような動きを入れると、体の状態に気づきやすくなります。
3. 首・背中・股関節・足首を動かす
暑い時期は、疲れて動きが小さくなりやすいです。
特に、
・首・背中・股関節・足首
このあたりが固まりやすい方は、腰や膝、肩に負担が集まりやすくなることがあります。
強く伸ばす必要はありません。
痛みのない範囲で、ゆっくり動かすことが大切です。
4. 冷房を我慢しすぎない
冷房が苦手な方もいますが、暑さを我慢しすぎることは体に負担になります。
室温、湿度、体調を見ながら調整しましょう。
冷房で首や肩が冷えやすい方は、薄手の羽織りものを使うのも一つの方法です。
注意したいサイン
次のような場合は、無理にセルフケアで様子を見続けず、医療機関への相談も検討してください。
・強いだるさが続く・めまい、ふらつきがある・吐き気がある・意識がぼんやりする・強い頭痛がある・胸の痛みや息苦しさがある・手足のしびれや麻痺がある・足のつりや筋肉のけいれんが強い・水分がとれない・発熱や脱水が疑われる
暑い時期の不調には、熱中症や内科的な問題が関係している場合もあります。
いつもと違う不調がある時は、早めに確認することが大切です。
当院で見ているポイント
オースマイルコンディショニングでは、熱中症そのものを診断したり、医療的に治療する場所ではありません。
ただ、暑い時期に肩こり、腰の重さ、膝の違和感、体のだるさを感じる方に対して、体の使い方や負担の集まり方を確認することはできます。
たとえば、
・立っている時にどこへ体重が乗っているか・歩く時に膝や腰へ負担が集まっていないか・肩がすくみやすくなっていないか・背中や股関節が使えているか・足首の動きが少なくなっていないか・仕事中の姿勢に偏りがないか・疲れた時にどんな動き方になっているか
このような点を確認していきます。
痛みそのものだけでなく、痛みや違和感につながりやすい体の使い方を見直すことが大切です。
まとめ
職場の熱中症対策が注目される今、暑い時期の体調管理はますます大切になっています。
ただ、暑さ対策は水分補給や室温管理だけではありません。
暑さによって姿勢が崩れる。疲れて動きが小さくなる。呼吸が浅くなる。腰や膝、肩に負担が集まりやすくなる。
このような体の変化にも目を向けることが大切です。
松戸駅近くで、暑い時期の肩こり、腰の重さ、膝の違和感、体の使い方が気になる方は、オースマイルコンディショニングまでご相談ください。
今の体の状態を一緒に確認しながら、日常生活でできることを考えていきます。
【初めての方はこちら】https://www.smile-matsudo.com/first-time
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参考資料
・厚生労働省「職場における熱中症対策の強化について」
・環境省「熱中症予防情報サイト・暑さ指数 WBGT」
・松戸市「熱中症を予防しましょう」
・松戸市「熱中症予防を徹底しましょう」
・厚生労働省「あはき・柔整広告ガイドライン」



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